2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

帰り道疲れを癒す〝萩と月〟

帰り道疲れを癒す〝萩と月〟 (かえりみちつかれをいやすはぎとつき 忠男) 〔季語:萩、月(秋)〕 芭蕉の俳句〝一家に遊女もねたり萩と月〟に魅力を感じていた。にっけんの帰り道、いつもの萩の花の咲く道、そんなことはないだろうと思って、空を見上げると、…

折れそうでしなやか風の女郎花

折れそうでしなやか風の女郎花 (おれそうでしなやかかぜのおみなえし 忠男) 〔季語:女郎花(秋)〕 玄関先の女郎花、ひょろり、よれよれ、風が吹けば折れそうに見える女郎花。そばのコスモスや菊の花のつぼみが、風の中、倒れかかるなか、しっかり立っている…

松茸や父の生き様子や孫に

松茸や父の生き様子や孫に (まつたけやちちのいきざまこやまごに 忠男) 〔季語:松茸(秋)〕 長野産の松茸が手に入った。貧しさの中、松茸を買って、家族に食べさせた父の姿を、息子や孫にも伝えたい、な〜んて思って、息子の住む家の近くの駅まで、松茸を持…

秋深し学びも深し記紀歌謡

秋深し学びも深し記紀歌謡 (あきふかしまなびもふかしききかよう 忠男) 〔季語:秋深し(秋)〕 10月21日(土)午後、JR八王子駅北口のクリエイトホールで、元杏林大学教授の草場裕先生による、記紀歌謡の勉強会、なかなか奥が深い。古事記、日本書紀や、…

秋深し〝しのぶ〟歌舞伎座名演技

秋深し〝しのぶ〟歌舞伎座名演技 (あきふかし〝しのぶ〟かぶきざめいえんぎ 忠男) 〔季語:秋深し(秋)〕 10月20日、寺島しのぶさんの歌舞伎座の舞台が観たくて、妻と観劇、期待通りの素晴らしい舞台だった。 これからも、女性が、歌舞伎座でも活躍して欲…

錦秋の歌舞伎座夫婦で待ちに待ち

錦秋の歌舞伎座夫婦で待ちに待ち (きんしゅうのかぶきざふうふでまちにまち 忠男) 〔季語:錦秋(秋)〕 10月の歌舞伎座、文七元結物語。ネットで、寺島しのぶさんが、大人の女性では初めて?歌舞伎座の舞台に出演するとのこと。山田洋次の新たな構想により…

山道を歩けばどこも茸かな

山道を歩けばどこも茸かな (やまみちをあるけばどこもきのこかな 忠男) 〔季語:茸(秋)〕 10月15日、午後には、雨があがり、ホッとひと息。片倉城跡公園から、山道を歩いて、〝野菊〟を探して歩いた。が、目につくのは、切り株に、茸ばかり。雨に濡れて…

折れてなお秋の日陰に咲く花は?

折れてなお秋の日陰に咲く花は? (おれてなおあきのひかげにさくはなは 忠男) 〔季語:秋(秋)〕 10月12日、家の北側、陽の当たらぬ場所に、枝は折れ、花を咲かせて・・・虫まで、花の蜜を求めて、何の花? 山野草の会、星野明先生にお聞きしたら、麒麟草…

〝長い髪〟風に吹かれて萩の花

〝長い髪〟風に吹かれて萩の花 (ながいかみかぜにふかれてはぎのはな 忠男) 〔季語:萩の花(秋)〕 10月15日、片倉城跡公園を歩くと、美しい〝長い髪〟の像。いつも、素晴らしい作品だと思って見ていた。今日は、その像の先、萩の花が、風に吹かれて、〝…

秋の雨負けずに健康さて何を

秋の雨負けずに健康さて何を (あきのあめまけずにけんこうさてなにを 忠男) 〔季語:秋の雨(秋)〕 10月15日(日)大雨の中、朝9時半過ぎ、自宅から、片倉台小学校まで急いだ。医者から、「健康のため、卓球、麻雀は続けなさい」その言葉を信じて・・・…

秋の空ふと孫浮かぶ能舞台

秋の空ふと孫浮かぶ能舞台 (あきのそらふとまごうかぶのうぶたい 忠男) 〔季語:秋の空(秋)〕 10月14日、大先輩が、能舞台で、弁慶を演じるとのこと、渋谷にある能楽堂へ。 京の五条の橋の上、弁慶と牛若丸の運命の出会い、大先輩に感動! 小学生の孫の…

白い花一瞬しんと鳥兜

白い花一瞬しんと鳥兜 (しろいはないっしゅんしんととりかぶと 忠男) 〔季語:鳥兜(秋)〕 10月12日、片倉台自治会館で、星野明先生主催の山野草の会、白い花、鳥兜が提出され、一瞬しんとして、事件の話しまで出て・・・濃紫色と思っていたが、先生のご…

朝顔や雨風の日も憂いなし

朝顔や雨風の日も憂いなし (あさがおやあめかぜのひもうれいなし 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 10月9日、肌寒い感じの雨、片倉駅からの帰り道、朝顔を見ると、小雨に濡れながらも、笑い顔して、空を見上げているように見える。雨の日も、風の日も、笑顔を忘…

老いてなお輝きを増す芒かな

老いてなお輝きを増す芒かな (おいてなおかがやきをますすすきかな 忠男) 〔季語:芒(秋)〕 10月はじめ、庭を見ると、若々しい芒の穂、9月29日の中秋の名月の日に買った芒、10日以上経って、老いた感じもするが、私には、輝きが増した感じがする。そ…

雨の夜も〝産めよ増やせよ〟虫の声

雨の夜も〝産めよ増やせよ〟虫の声 (あめのよもうめよふやせよむしのこえ 忠男) 〔季語:虫の声(秋)〕 10月10日夜、にっけんの帰り道、J R片倉駅から、藤谷戸公園を歩くと、雨の中、虫の声があちらこちらから聞こえてくる。学生時代読んだ聖書の「産めよ…

〝貴和〟の書や妻と銀座で秋の雨

〝貴和〟の書や妻と銀座で秋の雨 (きわのしょやつまとぎんざであきのあめ 忠男) 〔季語:秋の雨(秋)〕 10月8日銀座で午後6時、妻と食事。中華の店。店に入ると〝貴和〟の書!娘の貴子、息子の和俊、の頭文字、由来書も読んで、〝和やかに分かち合って〟…

軽やかにとんぼのとまる枝の先

軽やかにとんぼのとまる枝の先 (かろやかにとんぼのとまるえだのさき 忠男) 〔季語:とんぼ(秋)〕 薔薇の枯枝の先に、「ここが、私の居場所!」と言うように、気持ち良く、とんぼがとまっている。いつ見ても同じ場所。風の吹く中、不動の姿!宇宙に一点、こ…

松茸や誰に似たのか生き写し

松茸や誰に似たのか生き写し (まつたけやだれににたのかいきうつし 忠男) 〔季語:松茸(秋)〕 岩手県産の松茸が手に入る。父は、貧乏なのに、毎年、松茸を買って、自分は、柚子で焼き松茸、家族皆で松茸入すき焼き。いつのまにか、父にそっくり!妻は文句も…

コスモスや思い出の人風の中

コスモスや思い出の人風の中 (こすもすやおもいでのひとかぜのなか 忠男) 〔季語:コスモス(秋)〕 10月2日、コスモスの美しい家、今年も、庭一面、美しい花! 近くの電気屋さんで、話しの楽しい、親切な男性だった。病気で若くして亡くなったとのこと。良…

菊の香やカラオケ書道ボケ帽子?

菊の香やカラオケ書道ボケ帽子? (きくのかやからおけしょどうぼけぼうし? 忠男) 〔季語:菊(秋)〕 菊の香が、心地よい。JR八王子駅北口のカラオケ店。書道教室の友人と、4年ぶりのカラオケ、歌の名前、歌詞がなかなか出てこない。94才、81才、78才…

紅白の曼珠沙華咲く慈眼寺の

紅白の曼珠沙華咲く慈眼寺の (こうはくのまんじゅしゃげさくじげんじの 忠男) 〔季語:曼珠沙華(秋)〕 自宅近くの慈眼寺、お参りに行くと、お地蔵さんの前に、白い曼珠沙華、珍しいなあ、普通は赤いのに。お寺の中には、やはり、赤い曼珠沙華、今日、お参り…

女郎花虫を集めて誇らしげ

女郎花虫を集めて誇らしげ (おみなえしむしをあつめてほこらしげ 忠男) 〔季語:女郎花(秋)〕 玄関先に女郎花が、今を盛りと咲いている。万葉集にも多く読まれる秋の七草、その名の通り美しく、多くの虫を集めている。小さな花ながら、背がすらっと高く、蜜…

荒れた庭〝沈黙は金〟萩の花

荒れた庭〝沈黙は金〟萩の花 (あれたにわ〝ちんもくはきん〟はぎのはな 忠男) 〔季語:萩の花(秋)〕 私の家の庭、手入れなどしないせいか、草ぼうぼう!そんな中、今年も、萩の花が健気にも、咲いてくれている。ありがたいなあ!あれこれ言いたいだろうに、…

朝顔や〝無常の響き〟声はずみ

朝顔や〝無常の響き〟声はずみ (あさがおやむじょうのひびきこえはずみ 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 庭の朝顔、今年も、たくさん、楽しませてくれた。今朝見ると、花には勢いがなく、種が、青いの、茶色いのとあちこちで目につく。「来年よろしく!」とはずん…

歌曲聴き友と語りて天高し

歌曲聴き友と語りて天高し (かきょくききともとかたりててんたかし 忠男) 〔季語:天高し(秋)〕 9月30日、大先輩で友人の五十野惇先生とお会いする。俳句や絵本の話し、北原聖子さんの歌曲「かなしくなったときは」(寺山修司作詩、大中恩作曲)を聴き感…

名月や雲間にそっと恥ずかしげ

名月や雲間にそっと恥ずかしげ (めいげつやくもまにそっとはずかしげ 忠男) 〔季語:名月(秋)〕 9月29日は、中秋の名月!花を飾り、月見団子をお供えして、夜空を眺めていたが、皆に見られて、恥ずかしいのか、なかなか顔を見せない。 夜8時過ぎ、外に出…

とんぼ追う子どもの姿今もなお

とんぼ追う子どもの姿今もなお (とんぼおうこどものすがたいまもなお 忠男) 〔季語:とんぼ(秋)〕 片倉城跡公園へ入ると、時おり、虫取り網を持った笑顔の子どもの姿を見かける。 私にとっては、懐かしい子どもの頃の思い出の風景・・・「生き物を取ること禁…

銀座へと張り切る妻よ秋の風

銀座へと張り切る妻よ秋の風 (ぎんざへとはりきるつまよあきのかぜ 忠男) 〔季語:秋の風(秋)〕 9月のいつか、妻に連れられ、銀座に買い物。「今買うとポイントが多くもらえる」と、妻が張り切っている。 私の靴は、八王子で買えば良いのに、妻のお気に入り…