2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の夜は コロナ禍忘れ「山家集」

(なつのよは ころなかわすれ さんかしゅう 忠男)〔季語 夏(夏)〕 西行の「山家集」を読んでいると、コロナ禍をすっかり忘れていました。

夏の月 あの人この人 許しましょう

(なつのつき あのひとこのひと ゆるしましょう 忠男)〔季語 夏(夏)〕 暑い夏の夜、ベッドに座って月を見ていると、あの人この人が、皆良い人だったように思われます。月がきれいだからでしょうか。

紫陽花や 人の心も 七変化

(あじさいや ひとのこころも しちへんげ 忠男) 〔季語 紫陽花(夏)〕 紫陽花の花の中には、七変化という種類があるそうです。 時がたてば、人の心も変わるのは自然なんでしょうね。良く変わるとイイですね。

雨に濡れ 睡蓮の花 うれしそう

(あめにぬれ すいれんのはな うれしそう 忠男)〔季語 睡蓮(夏)〕 片倉城跡公園の池には、睡蓮の花がいっぱい雨に濡れて、どの花も嬉しそうに輝いて見えました。

一政の 書を掛軸に 百合の花

(かずまさの しょをかけじくに ゆりのはな 忠男)〔季語 百合(夏)〕 大好きな画家、中川一政の書の掛軸に合わせて 百合の花を置いてみました。 妻の節子が「わあ、綺麗。」と…

梅雨の雨 何か嬉しそ 水車小屋

(つゆのあめ なにかうれしそ すいしゃごや 忠男)〔季語 梅雨(夏)〕 片倉城跡公園内にある水車が、雨に濡れていつもより元気に回っているように見えました。

蚊に刺され かゆいぞ我は 生きている

(かにさされ かゆいぞわれは いきている 忠男)〔季語 蚊(夏)〕

ああダリア クラスで一番 人頼り

(ああダリア クラスでいちばん ひとだより 忠男)〔季語 ダリア(夏)〕 私が、小学校低学年の頃のこと、学校の庭には、見事なダリアの花が、咲いていました。ある日、通信簿を兄に見せると、「クラスで一番」と書いてある、私は、嬉しくて、自慢しました。…

今年また 茅の輪くぐりて カプチーノ 

(ことしまた ちのわくぐりて カプチーノ 忠男)〔季語 茅の輪くぐり(夏)〕

二回目の コロナワクチン 梅赤し

(にかいめの コロナワクチン うめあかし 忠男)〔季語 梅(夏)〕 第二回目のコロナワクチンを夫婦で無事に、受けることができました。 帰り道、梅林を見ると、いくつかの実が赤く実っていました。 世界中の皆様が、一日も早く、コロナワクチンを受けられま…

道掃いて 心も掃いて 夏涼し

(みちはいて こころもはいて なつすずし 忠男)〔季語 夏(夏)〕

黒アゲハ 廃墟の草むら 舞い消えて

(くろアゲハ はいきょのくさむら まいきえて 忠男)〔季語 黒アゲハ(夏)〕

ヒマワリは 吾れより高し 子だくさん

(ヒマワリは われよりたかし こだくさん 忠男)〔季語 ヒマワリ(夏)〕

百合ならび 教会の道 清々し

(ゆりならび きょうかいのみち すがすがし 忠男)〔季語 百合(夏)〕

雨のなか お地蔵あじさい 赤と白

(あめのなか おじぞうあじさい あかとしろ 忠男)〔季語 あじさい(夏)〕

夏の虫 ファーブルならば 何とする

(なつのむし ファーブルならば なんとする 忠男)〔季語 夏(夏)〕

うがいして 入れ歯が飛んだ 木下闇

(うがいして いればがとんだ こしたやみ 忠男)〔季語 木下闇 (夏)〕

ところてん 首振り人形 吾があだ名

(ところてん くびふりにんぎょう わがあだな 忠男)〔季語 ところてん(夏)〕 小学生低学年の頃、前で話すと、緊張して首を振ってばかりいたので、首振り人形、とよく言われました。 今日、ところてんを見て思い出しました。

手でパチン 私が蚊なら 助けてー

(てでパチン わたしがかなら たすけてー 忠男)〔季語 蚊(夏)〕

手でパチン 嫌われものよ 悲しさよ

(てでパチン きらわれものよ かなしさよ 忠男)〔季語 蚊(夏)〕

手でパチン 思えばあわれ 蚊の命

(てでパチン おもえばあわれ かのいのち 忠男)〔季語 蚊(夏)〕

手でパチン 私が蚊なら 待ってくれ 

(てでパチン わたしがかなら まってくれ 忠男)〔季語 蚊(夏)〕

雨降るや 心も濡れて かきつばた 

(あめふるや こころもぬれて かきつばた 忠男)〔季語 かきつばた(夏)〕

雨降れば 恋人求め 啼くカエル

(あめふれば こいびともとめ なくカエル 忠男)〔季語 カエル(夏)〕

雨に濡れ カエル啼く声 恋の歌

(あめにぬれ カエルなくこえ こいのうた 忠男)〔季語 カエル(夏)〕

我もまた 良き人求め 啼くカエル

(われもまた よきひともとめ なくカエル 忠男)〔季語 カエル(夏)〕

紫陽花や 川の流れと 青春と

(あじさいや かわのながれと せいしゅんと 忠男)〔季語 紫陽花(夏)〕

どこへゆく 川の流れと 紫陽花の花

(どこへゆく かわのながれと あじさいのはな 忠男)〔季語 紫陽花(夏)〕

紫陽花や 人の別れも 世の習い

(あじさいや ひとのわかれも よのならい 忠男)〔季語 紫陽花(夏)〕

紫陽花や 過ゆくものの 美しさ

(あじさいや すぎゆくものの うつくしさ 忠男)〔季語 紫陽花(夏)〕