2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏至の日や待てど暮せど顔見せず

(げしのひやまてどくらせどかおみせず 忠男) 〔季語:夏至(夏)〕 6月21日は、夏至。朝から、日の光を見ようと、楽しみにしていたが・・・ 待てど暮せど一日中曇り。これでは、一年で一番昼間が長いと言われても、実感が湧かないなあ!でも、今日は、夏至!

父の日や孫初めての能堪能

(ちちのひやまごはじめてののうたんのう 忠男) 〔季語:父の日(夏)〕 6月19日は、父の日。孫から「私、能観たことないの」と言われ、国立能楽堂へ。 国立能楽堂は、12年前、友人の小澤潔さんと、行ったきり。 父の日に、孫と孫の家族、妻と、能を楽しむ…

何が好き問われて気づく父の日か

(なにがすきとわれてきづくちちのひか 忠男) 〔季語:父の日(夏)〕 「お父さん、肉と魚と、どちらが好きですか?」 電話で聞かれて何のことか、分からなかった。父の日か?としばらくして気づいた。最近では、孫のことばかりで、おじいちゃん、の感覚が強く…

梅雨の朝元気もらえて山野草

(つゆのあさげんきもらえてさんやそう 忠男) 〔季語:梅雨(夏)〕 どんよりとした梅雨の朝、半月ほど前から、肩の痛みが治らない。 そんな時、山野草の会の先生が、野草を持って、私の家に・・・85歳でお元気、「死ぬ時は死ぬ時!」・・・元気がもらえたよ!

つばめの子早く巣立ちを親ごころ

(つばめのこはやくすだちをおやごころ 忠男) 〔季語:つばめの子(夏)〕 八王子みなみ野駅で降りてしばらく歩くと、燕の子が、一羽、紙箱に。上を見ると、燕の巣、親燕が、必死に、子どもを、巣立ちするように、促している。早く、早く、人の子の親も同じ・・…

卯の花や一期一会かまぼろしか

(うのはなやいちごいちえかまぼろしか 忠男) 〔季語:卯の花(夏)〕 高尾山の麓で、卯の花をはじめ見た感動、1週間後に、一人で高尾山に、卯の花を見に行った。 ところが、卯の花を確認できなかった。 あれは、一期一会の出会いだったのか、まぼろしだったの…

若葉風リフトにひとり高尾山

(わかばかぜりふとにひとりたかおさん 忠男) 〔季語:若葉風(夏)〕 5月の何日だったか、青葉若葉の高尾山に。 リフトに一人乗って、のんびりとゆったりと、青葉風のなか、走馬灯のように、過ぎゆく自然を満喫。 高尾山は、一人の私も、歓迎してくれているよ…

昼顔や慈眼寺の原彩りて

(ひるがおやじげんじのはらいろどりて 忠男) 〔季語:昼顔(夏)〕 6月12日、八王子市片倉町にある慈眼寺を、お参りした。 慈眼寺の門の左手前に野原があって、4月、5月は、たんぽぽがいっぱい。今日は、昼顔の花が、野原を彩り、お寺参りの私を楽しませ…

薔薇の香や短い命と知りながら

(ばらのかやみじかいいのちとしりながら 忠男) 〔季語:薔薇(夏)〕 赤い薔薇が、香り豊かに、咲いている。ああ、美しいと思っていたが、いつのまにか、枯れてしまった。花の命は、短いと知りながら・・・でも、安心して大丈夫!来年の夏めざして、新しい芽が…

青梅や何を隠そう我が庭の

(あおうめやなにをかくそうわがにわの 忠男) 〔季語:青梅(夏)〕 大きな梅は、近くの梅林の梅、小さな梅は、私の家の庭でできた梅。改めて、小さいなと思う。私の庭の柏の木や柿の木の下で、ひっそりと咲いていた梅の花、その実、でも、可愛い気がするよ・・…

落ちたとて這い上がれば良しかたつむり

(おちたとてはいあがればよしかたつむり 忠男) 〔季語:かたつむり(夏)〕 自宅の垣根の下の道を、毎朝晩掃いている。今朝は、かたつむりを発見。垣根から落ちたようだ。 少しして、かたつむりを見に行くと、垣根目指して、這い上がっている。 すごい生命力だ…

夏高尾舞いたや吾も蝶のよに

(なつたかおまいたやわれもちょうのよに 忠男) 〔季語:夏(夏)〕 6月5日の高尾山、蝶が一匹、夏の訪れも気づかぬかのように、無心に花にとまっている。私もあの蝶のように、高尾山の自然の中を、自由自在に舞い踊りたいなあ! いつもはリフトに乗っている…

紫陽花や伸びゆくほどに色薄し

(あじさいやのびゆくほどにいろうすし) 〔季語:紫陽花 夏〕 私の庭の紫陽花は、松の木や大きな木々のそばで育っているせいか、 背伸びの方に力を使い、花の色へのこだわりを忘れてしまったように見える。花屋さんで買った時は、濃い色をしていたのだが・・・

夏柳銀座いまここ八王子

(なつやなぎぎんざいまここはちおうじ) 〔季語:夏柳 夏〕 6月5日、八王子いちょう大ホールで行われた「瀧ゆき会」の舞踊会を観に行った。帰り道、ふと柳の木が目についた。子どもの頃は、柳といえば銀座。それが、今ここ八王子のこの通りで、何か踊りたい…

入梅や我が心には慈悲の雨

(にゅうばいやわがこころにはじひのあめ) 〔季語:入梅 夏〕 6月6日、梅雨入りとのこと。朝から一日中、雨が降る。 毎朝晩、庭や玄関先の草花に水やり、結構、大変、でも、今日は一日中水やりをせずにすむ。 自宅で、のんびりと過ごす、慈悲の雨か・・・

かきつばた無二の親友二人立ち

(かきつばたむにのしんゆうふたりたち) 〔季語:かきつばた 夏〕 庭の草花の中に、二つ咲くかきつばたの花を観ていると、大相撲の力士の間に立った、無二の親友の小澤潔さんと私の写真が、ふと思い浮かんだ! あははは、力士たちの方が、かきつばたかも知れ…

山おりて卯の花初めて高尾山

(やまおりてうのはなはじめてたかおさん) 〔季語:卯の花 夏〕 6月5日、高尾山へ。リフトに乗って、帰りは、初めて、山道を歩いた。途中、親切な人がいて、あれは、ほととぎすの声、これは、卯の花と、教えてくださった。 高尾山の麓で、卯の花、 初めて見…

竹の子や行方知れずの子どもたち

(たけのこやゆくえしれずのこどもたち) 〔季語:竹の子 夏〕 竹の子たちが、どうなったか、見に行った。 親の近くの竹の子たちは、立派に育っていた。ところで、親から離れて育っていた竹の子たちは? あの雲の彼方で生きて欲しいな!

著莪の花やっと見つけた高尾山

(しゃがのはなやっとみつけたたかおさん) 〔季語:著莪の花 夏〕 5月28日、高尾山へ。木立の道を行くと、著莪の花が、盛りを過ぎてはいたが、2、3本、花を咲かせていた。俳句にしたい花だったが、自宅周辺や国立市では、終わってしまった!高尾山に来て…

庭の隅小さき薔薇にも生命あり

(にわのすみちいさきばらにもいのちあり) 〔季語:薔薇 夏〕 庭の草木を見ていると、かきつばたやさつきが目に入る。今日は、庭をよく見てみたら、今まで目に入らなかった薔薇の花が、目に入った。小さく目立たないが、命いっぱいに、美しく咲いている。ふと…

燕子花孫と観た絵をふと思い

(かきつばたまごとみたえをふとおもい) 〔季語:燕子花 夏〕 2015年のいつだったか、孫と息子夫婦と、熱海で遊んだ後、MOA美術館に立ち寄った。 ちょうど、尾形光琳の国宝「燕子花屏風絵」が飾られていて、小学生の孫が、「わあ、きれい!」 孫も覚えている…

夏木立鳥の声せず人ばかり

(なつこだちとりのこえせずひとばかり) 〔季語:夏木立 夏〕 5月28日(土)午後、天気が良いので、高尾山へ。ほととぎすの声を聞きたいと、夏木立の山道を登って行く。コロナ禍が和らぎ、土曜日ということもあり、かなりの人出、ほととぎすの声は聞けず、…

久しぶり富士の高嶺も衣更

(ひさしぶりふじのたかねもころもがえ) 〔季語:衣更 夏〕 5月28日、自宅を出て教会を通り、横浜線の片倉駅に向かう道から、 みなみ野方面を見ると、久しぶりに富士山が、見えた。冬春の富士とは、違って、衣更したように雪がうっすらと!

さつき咲くやっと気づいた庭玄関

(さつきさくやっときづいたにわげんかん) 〔季語:さつき 夏〕 5月29日、今まで、玄関に置いた山野草、バラの花、庭のかきつばたばかりに、目が行き、気づかなかったが、見れば、さつきが、玄関にも、庭にも、今を盛りに咲いている。気づいて良かった!

青葉背にムササビ飛ぶや高尾山

(あおばせにむささびとぶやたかおさん) 〔季語:青葉 夏 ムササビ、冬〕 青葉若葉が美しい高尾山、ムササビの躍動感と若々しい青葉若葉の景色が、マッチして、なかなか良い感じ! (ムササビが実際は、夜飛ぶらしい。) 高尾山に来ると、いつも、新しい発見…

我が家の出迎え玄関めだかたち

(わがいえのでむかえげんかんめだかたち) 〔季語:めだか 夏〕 私の家に、遊びに来ると、玄関先で、目高たちが迎えてくれる。 楊貴妃、スーパー銀、オロチまで、びっくりしないでくださいね。 みんな、目高の種類、 個性豊かな目高たちが、歓迎してくれます…

若者よボスニアの夏ラフティング

(わかものよぼすにあのなつらふてぃんぐ) 〔季語:夏 夏〕 5月20日、ボスニアにいる友人から、美しい写真が送られてきた。現地は、28°の気温、夏とのこと。友人は、大学生、ラフティングの大会に出場するためにボスニアに! 若者よ、力いっぱい、頑張れ…

かきつばた一世一代仁左衛門

(かきつばたいっせいちだいにざえもん) 〔季語:かきつばた 夏〕 5月25日、目が覚めて庭を見ると、厳かな花、かきつばたが、小さな花々の中で、見事に咲いている。 二月大歌舞伎で観た、片岡仁左衛門の一世一代の平知盛をふと思い出した。庭の花も色々・…