2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

水仙やコロナ禍気分和らげて

(すいせんやころなかきぶんやわらげて 忠男) 〔季語:水仙(冬)〕 オミクロン株により、毎日感染者数が急増。過去最高値を、連日大幅に更新している。何か、不安な毎日・・・ そんな中、昨日、みなみ野の花屋で買った水仙の花、水仙の花を見ていると、何かホ…

新聞に友の活躍福寿草

(しんぶんにとものかつやくふくじゅそう 忠男) 〔季語:福寿草(新年)〕 今日は、親戚の森野美咲さんの新聞記事がLINEで送られてきた。 新型コロナ感染者数の増加が止まらず、心配で、落ち着かない日々。 みなみ野の花屋で、見つけた福寿草。何か、明るい気持…

一筋の大理石のよう霜柱

(ひとすじのだいりせきのようしもばしら 忠男) 〔季語:霜柱(冬)〕 片倉城跡公園の水車小屋を通り過ぎて、山道をゆくと、落葉の道が続く。 落葉の下には、大理石を思わせる霜柱が、たくさんある。大理石か水晶か、何しろ美しい。 今日は、葉の下に、宝石を見…

悟れるか土手に残るは枯尾花

(さとれるかどてにのこるはかれおばな 忠男) 〔季語:枯尾花(冬)〕 自宅からみなみ野方面に、川沿いを歩くと、夏は草花の生い茂っていた土手がある。 土手におりると、草花は完全に枯れて、ただ、枯尾花だけが、おいしげっているよ。まるで、悟った李白のよ…

冬ひとり城跡公園水車小屋

(ふゆひとりじょうせきこうえんすいしゃごや 忠男) 〔季語:冬(冬)〕 自宅近くの片倉城跡公園を歩いて行くと、水車小屋がある。 水車は、「お休み中」と止まっていた。氷ついたのか、電気を止めてあるからなのかは、わからない。わかるのは、水車もひとり、…

何ごとも海鼠動じず皿の上

(なにごともなまこどうじずさらのうえ 忠男) 〔季語:海鼠(冬)〕 妻が海鼠を買ってきた。子どもの頃は、気味の悪いモノ、何だろう?と思ったものだ。 皿の上にのせてもなかなか動かない。人間ふうに言うと、風貌は良くないが、物事に動じない男のようにも見…

人影のなき公園の寒さかな

(ひとかげのなきこうえんのさむさかな 忠男) 〔季語:寒さ(冬)〕 1月14日だっただろうか、何しろ寒むい日だった。私は、暇を持て余して、八王子の自宅近くの片倉城跡公園を散策した。 公園内を進んでいくが、人は誰もいなかった。私は、いっそう寒さを感…

凧あげて親子で走る風のなか

(たこあげておやこではしるかぜのなか 忠男)〔季語:凧あげ(新年)〕 八王子片倉の自宅から、みなみ野に向かう道の途中に、広い野原がある。ある日曜日、凧をあげて親子で風の中を走る姿、青空高く上がる凧を見て、子どもの頃を思い出したよ!ああ、お正月だ!

初場所や力士の顔ぶれ様変わり

(はつばしょやりきしのかおぶれさまがわり 忠男)〔季語:初場所(新年)〕 1月17日、久しぶりに、大相撲初場所を、妻と観に行った。白鵬、稀勢の里などはいない。横綱は、照ノ富士!一緒に大相撲を楽しんだ親友の小澤潔先生もいないが、両国国技館は、ほぼ…

巣ごもりを越えれば富士見ゆ枯野かな

(すごもりをこえればふじみゆかれのかな 忠男)〔季語:枯野(冬)〕 コロナ禍で、枯野を歩くような生活を強いられている。外国にも行けない、孫にも中々会えない・・・でも、枯野の彼方に富士の山が確かに見える!平和な日常を目指して今日も枯野を歩いている…

青空を切る鳥の声冬木立

(あおぞらをきるとりのこえふゆこだち 忠男)〔季語:冬木立(冬)〕 八王子片倉町の自宅からみなみ野に行く途中に、枯木の続く道がある。今日は、天気が良く、青空が広がっている。木立のそばを歩いてゆくと、姿は見えないが、キリキリキーイと青空を切るよう…

むささびや飛んで欲しいと願えども

(むささびやとんでほしいとねがえども 忠男)〔季語:むささび(冬)〕 雪がわずかに残る高尾山。今にも飛びそうなむささびの像。いっそ今すぐに、飛んで欲しいと願うけれど!高尾山では、夜になると、むささびが飛ぶようだ。私は一人、お蕎麦屋さんでお正月・…

聖水や氷はがして子どもらと

(せいすいやこおりはがしてこどもらと 忠男)〔季語:氷(冬)〕 1月8日午後一人で高尾山へ、今年になって初めて、不動院にお参りして・・・聖水の場所に行くと、子どもたちが、池に張った氷をはがして遊んでいる。私も一緒になって・・・子ども時代を思い出…

書初やまどさんの名をふと思い

(かきぞめやまどさんのなをふとおもい 忠男)〔季語:書初(新年)〕 1月8日(土)めじろ台の書道教室での、書初、今年の歌会始のお題の「窓」を書いてみた。年賀状にも、書いた「窓」。ぞうさんの詩人、まど・みちおさんが、ふと、頭に浮かんで・・・

雪残りみなちぢこまり高尾山

(ゆきのこりみなちぢこまりたかおさん 忠男) 〔季語:雪(冬)〕 1月8日、土曜日の午後だというのに、高尾山は、人はまばらだ。 すでに、初詣を終えたからだろうか、コロナが日に日に急増しているせいだろうか? 山頂に続く道も、木も人も、寒さでちぢこまっ…

山野草お地蔵さんにも初詣

(さんやそうおじぞうさんにもはつもうで 忠男) 〔季語:初詣(新年)〕 1月10日、山野草の勉強会があり、沈丁花の花を中心とした作品をつくった。 その後、近くの慈眼寺に初詣・・・雪が残るなか、お地蔵さんの周りは雪が溶けていて、暖 かそう・・・

ここにまで防犯カメラ初詣

(ここにまでぼうはんかめらはつもうで 忠男) 〔季語:初詣(新年)〕 1月9日、八王子市打越町の八幡社(はちまんしゃ)にお詣りした。この神社は、八王子市片倉町の自宅から、京王線の北野駅までの道の途中にある。今日は、私1人しかいない初詣。賽銭箱に防…

初雪や庭の草木も薄化粧

(はつゆきやにわのくさきもうすげしょう 忠男) 〔季語:初雪(冬)〕 1月6日、午後2時ごろから、この冬初めての雪が降りはじめた。子どもの頃だったら、ワクワクしたと思うけれど、今は、何かと、不便で困るなあ、と。庭の草木にも、雪がうっすらと積もって…

妻笑顔これが七草粥の味

(つまえがおこれがななくさがゆのあじ 忠男) 〔季語:七草粥(新年)〕 正月七日の朝、妻の作ってくれた七草粥をいただいた。 これを食べると万病を除くと信じられているそうだ。連日のオミクロン株の患者数の増加に、緊張感が走る。3回目のワクチン接種も早…

松飾今年も良いことありそうな

(まつかざりことしもよいことありそうな 忠男) 〔季語:松飾(新年)〕 お正月には、我が家では、松飾を飾っている。 (渋谷区広尾の町に育った私の家では、貧しい家ながら、松飾など、季節感を大事にしていた。) 今年も何か良いことがありそうな、そんな気が…

ゆったりとただ風だけと初詣

(ゆったりとただかぜだけとはつもうで 忠男) 〔季語:初詣(新年)〕 今日は、地元片倉にある住吉神社に初詣。 参拝者は、私一人、ゆったりとのんびりと、お詣りできた。 やはり地元の住吉神社はありがたいなあ、ただ風だけが、賑やかに吹いているよ!

通いづめ密避けやっと初詣

(かよいづめみつさけやっとはつもうで 忠男) 〔季語:初詣(新年)〕 八王子駅近くの子安神社、元旦から3日目まで、お詣りに行ったが、長い行列、コロナ禍で密は怖いので、諦めて・・・4日目で、やっと、お詣りできた。初詣を1月末まで、2月末までの神社もある…

孫話し私は聞いて新年会

(まごはなしわたしはきいてしんねんかい 忠男) 〔季語:新年会(新年)〕 1月3日、天気にも恵まれ、小野家の新年会を開くことができました。(昨年は、コロナ禍で、家族新年会は、開けませんでした。) 子ども夫婦や、孫6人。 孫6人がよく喋り、私は聞き役…

年玉や孫の笑顔が早よ見たい

(としだまやまごのえがおがはよみたい 忠男) 〔季語:年玉(新年)〕 3日は、小野家の新年会、昨年は、コロナ禍で、ひらけなかった。孫6人に、お年玉をあげる時の孫それぞれの笑顔が楽しみだ!さて、どんな笑顔かな・・・

窓の富士初詣ふと思い立ち

(まどのふじはつもうでふとおもいたち 忠男) 〔季語:初詣(新年)〕 小田原駅から町田駅までのロマンスカー、左手に富士山が美しい! 神社での初詣がふと頭に浮かび、初詣を思いたつ。八王子駅近くの子安神社今日は、元日、初詣の人が長い列をなして・・・

元日や幸多かれと網代にて

(がんじつやさちおおかれとあじろにて 忠男) 〔季語:元日(新年)〕 2022年謹賀新年、皆様にとっても幸多き一年になりますように! 正月、網代の温泉に、妻の節子と。(昨年はコロナ禍で行けなかった。)今年は、マスク、黙浴、黙食、コロナ対策を万全に…

大晦日良き来年を願いつつ

(おおみそかよきらいねんをねがいつつ 忠男) 〔季語:大晦日(冬)〕 今年も今日まで、松飾りを終え、自宅と庭の片付けも終えて、ホッとしている。今夜から、熱海の先の網代の温泉に一泊旅行。来年も、良い年でありますよう、世界中で、コロナが終息しますよう…

影法師上には枯木逃げの一手

(かげぼうしうえにはかれきにげのいって 忠男) 〔季語:枯木(冬)〕 ある百歳の詩人が、「私は何かにつけ弱腰、逃げ腰、へっぴり腰で、逃げの一手でここまで来た」とのこと。 私の影法師も、「私も、それでいきます!」 枯木の下の影法師の他愛もない話しであ…

銀杏落葉コーンスープが飲みたくて

(いちょうおちばこおんすうぷがのみたくて 忠男) 〔季語:銀杏落葉(冬)〕 自宅から、八王子みなみ野に向かう道に、大きな銀杏の木がある。銀杏は、ほとんど葉を落とし、あたり一面、黄色い銀杏落葉、お腹が空いてきたのか、ふとコーンスープが食べたくなって…