2022-01-25から1日間の記事一覧

新聞に友の活躍福寿草

(しんぶんにとものかつやくふくじゅそう 忠男) 〔季語:福寿草(新年)〕 今日は、親戚の森野美咲さんの新聞記事がLINEで送られてきた。 新型コロナ感染者数の増加が止まらず、心配で、落ち着かない日々。 みなみ野の花屋で、見つけた福寿草。何か、明るい気持…

一筋の大理石のよう霜柱

(ひとすじのだいりせきのようしもばしら 忠男) 〔季語:霜柱(冬)〕 片倉城跡公園の水車小屋を通り過ぎて、山道をゆくと、落葉の道が続く。 落葉の下には、大理石を思わせる霜柱が、たくさんある。大理石か水晶か、何しろ美しい。 今日は、葉の下に、宝石を見…

悟れるか土手に残るは枯尾花

(さとれるかどてにのこるはかれおばな 忠男) 〔季語:枯尾花(冬)〕 自宅からみなみ野方面に、川沿いを歩くと、夏は草花の生い茂っていた土手がある。 土手におりると、草花は完全に枯れて、ただ、枯尾花だけが、おいしげっているよ。まるで、悟った李白のよ…

冬ひとり城跡公園水車小屋

(ふゆひとりじょうせきこうえんすいしゃごや 忠男) 〔季語:冬(冬)〕 自宅近くの片倉城跡公園を歩いて行くと、水車小屋がある。 水車は、「お休み中」と止まっていた。氷ついたのか、電気を止めてあるからなのかは、わからない。わかるのは、水車もひとり、…

何ごとも海鼠動じず皿の上

(なにごともなまこどうじずさらのうえ 忠男) 〔季語:海鼠(冬)〕 妻が海鼠を買ってきた。子どもの頃は、気味の悪いモノ、何だろう?と思ったものだ。 皿の上にのせてもなかなか動かない。人間ふうに言うと、風貌は良くないが、物事に動じない男のようにも見…

人影のなき公園の寒さかな

(ひとかげのなきこうえんのさむさかな 忠男) 〔季語:寒さ(冬)〕 1月14日だっただろうか、何しろ寒むい日だった。私は、暇を持て余して、八王子の自宅近くの片倉城跡公園を散策した。 公園内を進んでいくが、人は誰もいなかった。私は、いっそう寒さを感…