2023-10-04から1日間の記事一覧

女郎花虫を集めて誇らしげ

女郎花虫を集めて誇らしげ (おみなえしむしをあつめてほこらしげ 忠男) 〔季語:女郎花(秋)〕 玄関先に女郎花が、今を盛りと咲いている。万葉集にも多く読まれる秋の七草、その名の通り美しく、多くの虫を集めている。小さな花ながら、背がすらっと高く、蜜…

荒れた庭〝沈黙は金〟萩の花

荒れた庭〝沈黙は金〟萩の花 (あれたにわ〝ちんもくはきん〟はぎのはな 忠男) 〔季語:萩の花(秋)〕 私の家の庭、手入れなどしないせいか、草ぼうぼう!そんな中、今年も、萩の花が健気にも、咲いてくれている。ありがたいなあ!あれこれ言いたいだろうに、…

朝顔や〝無常の響き〟声はずみ

朝顔や〝無常の響き〟声はずみ (あさがおやむじょうのひびきこえはずみ 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 庭の朝顔、今年も、たくさん、楽しませてくれた。今朝見ると、花には勢いがなく、種が、青いの、茶色いのとあちこちで目につく。「来年よろしく!」とはずん…

歌曲聴き友と語りて天高し

歌曲聴き友と語りて天高し (かきょくききともとかたりててんたかし 忠男) 〔季語:天高し(秋)〕 9月30日、大先輩で友人の五十野惇先生とお会いする。俳句や絵本の話し、北原聖子さんの歌曲「かなしくなったときは」(寺山修司作詩、大中恩作曲)を聴き感…

名月や雲間にそっと恥ずかしげ

名月や雲間にそっと恥ずかしげ (めいげつやくもまにそっとはずかしげ 忠男) 〔季語:名月(秋)〕 9月29日は、中秋の名月!花を飾り、月見団子をお供えして、夜空を眺めていたが、皆に見られて、恥ずかしいのか、なかなか顔を見せない。 夜8時過ぎ、外に出…

とんぼ追う子どもの姿今もなお

とんぼ追う子どもの姿今もなお (とんぼおうこどものすがたいまもなお 忠男) 〔季語:とんぼ(秋)〕 片倉城跡公園へ入ると、時おり、虫取り網を持った笑顔の子どもの姿を見かける。 私にとっては、懐かしい子どもの頃の思い出の風景・・・「生き物を取ること禁…

銀座へと張り切る妻よ秋の風

銀座へと張り切る妻よ秋の風 (ぎんざへとはりきるつまよあきのかぜ 忠男) 〔季語:秋の風(秋)〕 9月のいつか、妻に連れられ、銀座に買い物。「今買うとポイントが多くもらえる」と、妻が張り切っている。 私の靴は、八王子で買えば良いのに、妻のお気に入り…