2021-01-01から1年間の記事一覧

冬秋川テイクアウトの昼ご飯

(ふゆあきがわていくあうとのひるごはん) 〔季語:冬(冬)〕 11月13日、妻と孫と秋川渓谷へ、昼ご飯は、テイクアウトのお弁当、だが、渓流を見ながら、実に美味しい!渓流が2年近くのコロナ禍を綺麗に流して欲しいと願いつつ・・・

月蝕や湯船へ走る寒さかな 

(げっしょくやゆぶねにはしるさむさかな) 〔季語:寒さ(冬)〕 11月19日、午後6時のニュースで月蝕の話し、私は、すぐに玄関を出て、東の空に、欠けた月を見たが、寒さで、見続けることができない、写真を撮り、すぐに風呂へと・・・湯船から上がると、ま…

国立の開校なつかし冬の月

(くにたちのかいこうなつかしふゆのつき) 〔季語:冬の月(冬)〕 東京都国立市は、私が、27歳の時に、杉山仁子さん等のご協力をいただき、幼児教室、にっけん日本教育研究所を開校した街だ。月は、変わらないなあ、あの頃と・・・私は、76歳、こんなにも…

大観の不二思わせる冬の富士

(たいかんのふじおもわせるふゆのふじ) 〔季語:冬(冬)〕 横山大観の〝霊峰不二〟の絵を、お茶の先生から、譲り受けたのは、40年も前のこと。画家ではない私にも、自宅の近くから見る冬の富士、くにたち小野ビル屋上から見る富士の美しさは、わかるなあ!

寒菊や道を彩る主人公

(かんぎくやみちをいろどるしゅじんこう) 〔季語:寒菊(冬)〕 11月24日、八王子市片倉町の自宅から、横浜線片倉駅へ向かう道には、枯葉が音を立てて舞い散っている。そんな殺風景な中を、冬の菊が小さいが、主人公として、咲いているよ!

天女かとベリーダンスや酉の市

(てんにょかとべりいだんすやとりのいち) 〔季語:酉の市(冬)〕 11月21日、橋本神明大神宮の酉の市で、友人の片山有美子さんたちが、ベリーダンスを披露するとのことで、夜6時から、見ました。まるで天女のように舞う友人たちの舞うダンスに、感動して…

行く河の流れと秋川冬の空

(ゆくかわのながれとあきがわふゆのそら) 〔季語:冬の空(冬)〕 秋川渓谷をしばらく川沿いに歩くと、河の流れが段になっていて、行く河の流れの音が良く聞こえる・・・空を見上げると冬の青空が美しい!

枯薄なぜか親しみ覚えつつ

(かれすすきなぜかしたしみおぼえつつ) 〔季語:枯薄(冬)〕 11月、大学4年生の孫と妻と秋川渓谷に、〝あゆみはし〟を渡って、川沿いを歩いていくと、枯薄が、白い穂を並べて・・・ふと、私も、枯薄の仲間かと親しい気分になって・・・

冬桜秋川渓谷晴れわたり

(ふゆざくらあきがわけいこくはれわたり) 〔季語:冬桜(冬)〕 11月、大学4年生の孫と妻と、3人で、秋川渓谷に、八王子駅から拝島駅、五日市駅へ、 秋川渓谷を見ながら、山歩き、途中で、冬桜を見つけて、ああ、これが冬桜!

七五三神社賑わす落葉かな

(しちごさんじんじゃにぎわすおちばかな)〔季語:七五三(冬)、落葉(冬)〕11月15日、八王子市片倉町の自宅の近くの住吉神社に、お参り。七五三の〝のぼり旗〟が、いくつも見えて、賑わっているかと思ったが、人の姿は、見えない。ただ、落葉だけが、道を…

見事なりコスモス咲くや季の終わり

(みごとなりこすもすさくやきのおわり 忠男)〔季語:コスモス(秋)〕 こんな小さなコスモスの花さえ、秋の終わりまで、花を咲かせて、私たちを楽しませてくれる。さあ、私も、自分の花を咲かせよう、終わりの日まで、コス モスのように美しく・・・

朝顔や季節の終わり惜しむよに

(あさがおやきせつのおわりおしむよに 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 秋の間ずっと、私を楽しませてくれた朝顔の花が、季節の終わりを惜しむように、今日も、健気に咲いているよ! しばらくは、会えなくなるけれど、また、来年も、美しい顔を見せておくれ・・・

うらやまし果物たわわ暮の秋

(うらやましくだものたわわくれのあき 忠男) 〔季語:暮の秋(秋)〕 11月初め、八王子市片倉町にある自宅から、京王線北野駅まで歩く。途中の家々を見ると、みかん、柿などの果物が、たわわに実り、見事な眺めだ。ああ秋も終わろうとしている・・・

コスモスやベリーダンスを踊るよに

(こすもすやべりーだんすをおどるよに 忠男) 〔季語:コスモス(秋)) 八王子市片倉町の自宅から、みなみ野へ行く散歩道に咲くコスモスの花、川の流れと遠く小鳥の声も聞こえてくる。 時には、アーティストである友人の踊るベリーダンスのようにも見えるよ・…

一隅を香りで照らす菊の花

(いちぐうをかおりでてらすきくのはな 忠男) 〔季語:菊の花(秋)〕 八王子片倉の自宅から、横浜線の片倉駅へ向かう道の片隅に、菊の花が、今を盛りに咲いている。 立ち止まって、香りを嗅いでいる人もいる。色は勿論、香りでも一隅を照らすような菊の花・・・

西空にダリの絵見たよな秋の暮

(にしぞらにだりのえみたよなあきのくれ 忠男) 〔季語:秋の暮(秋)〕 10月末、陶芸教室の帰り道、夕方5時ごろ、西の空を見ると、まるで、サルバードール・ダリの絵画を思い出させるようなオレンジ色の空と雲の色、ああ不思議な美しさ!

守一が書いたか空に秋の雲

(もりかずがかいたかそらにあきのくも 忠男) 〔季語:秋の雲(秋)〕 10月末、八王子みなみ野の陶芸教室の帰り道、 夕方5時ごろ、空を見上げると、まるで、画家の熊谷守一が書いた書のような雲、〝人〟〝うぶすな〟のような・・・

車窓から望めば行く秋富士の嶺

(しゃそうからのぞめばゆくあきふじのみね 忠男) 〔季語:行く秋(秋)〕 妻と二人、ニ年ぶりの湯河原温泉一泊旅行、旅の最後は、小田原駅から、小田急線、ロマンスカーに乗る。左手を見ると秋の富士山。葛飾北斎の、富嶽三十六景の絵など頭に思い浮かべて・・…

貝いろいろ芸術の秋真鶴の

(かいいろいろげいじゅつのあきまなづるの 忠男) 〔季語:秋(秋)〕 10月末に真鶴岬のお店で買った貝殻。地球の海が育てた芸術作品のようにも思える。一つ一つ違って、実に、素晴らしいと思う。声をかければ答えてくれそうな貝たち! 真鶴で見た芸術の秋・…

秋の海ひねもす波と風さわぐ

(あきのうみひねもすなみとかぜさわぐ 忠男) 〔季語:秋の海(秋)〕 湯河原の帰り、真鶴駅で降りて、岬に。ここは、夏には、子や孫を連れて何回か遊んだ所だ。秋の海は、家族連れもなく、波風がさわぐだけだが、海を見るだけで、何故かホッとする・・・

湯の河原黙浴黙食あきの風

(ゆのかわらもくよくもくしょくあきのかぜ 忠男) 〔季語:あきの風(秋)〕 湯河原の温泉、黙浴、黙食で、少々、不自由ではあるけれど、次から次へと出てくる食事に、舌鼓を打つ。天高く馬肥ゆる秋、願わくは、あきの風が、コロナ禍を吹き飛ばしてくれますよう…

湯をあがりお抹茶いただく秋の暮

(ゆをあがりおまっちゃいただくあきのくれ 忠男) 〔季語:秋の暮(秋)〕 緊急事態宣言も解除され、妻と、10月末に、湯河原の温泉に。温泉に入って一服して、無花果の菓子とお抹茶をいただく、ああ美味しい、湯河原の秋の暮・・・

黙浴や紅葉ゆらゆら深呼吸

(もくよくやもみじゆらゆらしんこきゅう 忠男) 〔季語:紅葉(秋)〕 秋の湯河原温泉、コロナ対策として、〝黙浴〟 私は、まど・みちおさんとの対談で聞いた〝長生きの秘訣〟の話を思い出して、温泉に浸かって、深呼吸を10回・・・紅葉がゆらゆら・・・

すべり台両手離して天高し

(すべりだいりょうてはなしててんたかし 忠男) 〔季語:天高し(秋)〕 すべり台を、両手を離してスーとすべった時のあの気持ち良さ!あれは、何才の時だっけ。 今は、すべり台で遊ぶ気にはならないけれども、公園で、遊んだ楽しい思い出を思い出させてくれる…

冬瓜や料理のレシピ顔ふたつ

(とうがんやりょうりのれしぴかおふたつ 忠男) 〔季語:冬瓜(秋)〕 芭蕉の俳句を読んで、近くのお店で、冬瓜を買って帰った。 俳句を妻に見せると、俳句には、興味を示さず、さっそく、ネットで、料理のレシピを調べていたよ!妻は料理、私は俳句づくり、秋…

鳴く虫の声かすかなり一夜づつ

(なくむしのこえかすかなりひとよづつ 忠男) 〔季語 虫の声(秋)〕 10月初めから、終わりにかけて、にぎやかだった虫の声が、日に日に、小さくなってゆく。 寒い夜などは、聞こえるか聞こえないか、かすれ、かすれ、遠くから、ああ、冬が近づいているんだな…

寝坊助か我が家の朝顔昼も寝て

(ねぼすけかわがやのあさがおひるもねて 忠男) 〔季語 朝顔(秋)〕 10月末の日曜日、我が家の庭の朝顔は、お昼過ぎだというのにまだ開かないで、青空を眠そうな眼(まなこ)で見ているよ。庭の花まで、そこに住む人に似てくるのか?花とはいえ、頼もしいな…

高尾山りんどう咲くや我が庭に

(たかおさんりんどうさくやわがにわに 忠男) 〔季語 りんどう(秋)〕 高尾山の野草園で見た、りんどうの花が、かわいらしく綺麗だったので、買って帰った。 私の庭に、今日は、咲いている。高尾山頂上まで夫婦孫で登った記念に、毎年、元気に花を咲かせて欲し…

高尾山頂上はるか秋の富士

(たかおさんちょうじょうはるかあきのふじ 忠男) 〔季語 秋(秋)〕 私76歳、妻75歳、大学4年生の孫の案内で、初めて高尾山山頂まで登った。 山頂は、コロナ禍の緊急事態宣言も解除され、快晴の土曜の午後とあって、かなりの賑わい!4時頃、はるか遠くに…

足引の頂上着けばあっすゝき

(あしびきのちょうじょうつけばあっすすき 忠男) 〔季語 すゝき(秋)〕 高尾山頂上まで妻と孫と初めて登った。薬王院から30分、途中、膝が痛くなり、休み休み、やっと山頂にたどり着いた。 すぐ目にとまったのがススキ、空気が澄んでいるのか、若々しく元気…