2021-11-17から1日間の記事一覧

朝顔や季節の終わり惜しむよに

(あさがおやきせつのおわりおしむよに 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 秋の間ずっと、私を楽しませてくれた朝顔の花が、季節の終わりを惜しむように、今日も、健気に咲いているよ! しばらくは、会えなくなるけれど、また、来年も、美しい顔を見せておくれ・・・

うらやまし果物たわわ暮の秋

(うらやましくだものたわわくれのあき 忠男) 〔季語:暮の秋(秋)〕 11月初め、八王子市片倉町にある自宅から、京王線北野駅まで歩く。途中の家々を見ると、みかん、柿などの果物が、たわわに実り、見事な眺めだ。ああ秋も終わろうとしている・・・

コスモスやベリーダンスを踊るよに

(こすもすやべりーだんすをおどるよに 忠男) 〔季語:コスモス(秋)) 八王子市片倉町の自宅から、みなみ野へ行く散歩道に咲くコスモスの花、川の流れと遠く小鳥の声も聞こえてくる。 時には、アーティストである友人の踊るベリーダンスのようにも見えるよ・…

一隅を香りで照らす菊の花

(いちぐうをかおりでてらすきくのはな 忠男) 〔季語:菊の花(秋)〕 八王子片倉の自宅から、横浜線の片倉駅へ向かう道の片隅に、菊の花が、今を盛りに咲いている。 立ち止まって、香りを嗅いでいる人もいる。色は勿論、香りでも一隅を照らすような菊の花・・・

西空にダリの絵見たよな秋の暮

(にしぞらにだりのえみたよなあきのくれ 忠男) 〔季語:秋の暮(秋)〕 10月末、陶芸教室の帰り道、夕方5時ごろ、西の空を見ると、まるで、サルバードール・ダリの絵画を思い出させるようなオレンジ色の空と雲の色、ああ不思議な美しさ!

守一が書いたか空に秋の雲

(もりかずがかいたかそらにあきのくも 忠男) 〔季語:秋の雲(秋)〕 10月末、八王子みなみ野の陶芸教室の帰り道、 夕方5時ごろ、空を見上げると、まるで、画家の熊谷守一が書いた書のような雲、〝人〟〝うぶすな〟のような・・・

車窓から望めば行く秋富士の嶺

(しゃそうからのぞめばゆくあきふじのみね 忠男) 〔季語:行く秋(秋)〕 妻と二人、ニ年ぶりの湯河原温泉一泊旅行、旅の最後は、小田原駅から、小田急線、ロマンスカーに乗る。左手を見ると秋の富士山。葛飾北斎の、富嶽三十六景の絵など頭に思い浮かべて・・…