2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

とんぼ追う子の姿なき水車小屋

(とんぼおうこのすがたなきすいしゃごや 忠男) 〔季語;とんぼ(秋)〕 8月の終わり、自宅近くの片倉城跡公園へ、とんぼを見に行った。 公園内の生き物は、取らないこと、と書いた札。 子どもの姿は、どこにもなし!水車が回っているだけ。コロナ禍の影響もあ…

女郎花じっと離れぬ虫もいて

(おみなえしじっとはなれぬむしもいて 忠男) 〔季語:女郎花(秋)〕 女郎花の花を見たら、大きなかまきりが、くっついて離れない。女郎花に集まる小さな虫を食べようとしているのか? そう考えて、私は、女郎花とかまきりをじっと見ていたよ。のんびりとした…

朝顔の咲く道懐かし陶芸の

(あさがおのさくみちなつかしとうげいの 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 朝顔の咲く道のすぐ近くに陶芸教室がある。7年も前のことだが、陶芸教室に、10年ぐらい通った。朝顔は覚えているかなあ? この俳句を考えている時に、陶芸教室の元先生から、桃の贈り物…

萩の花通勤の道励まされ

(はぎのはなつうきんのみちはげまされ 忠男) 〔季語:萩の花(秋)〕 自宅から横浜線の片倉駅に向かう道に、萩の花が咲いている。秋の風に揺れて、話しかけてくるように見える。 「通勤の道、気を付けて、コロナには感染しないようにね!」 自然が応援してくれ…

外掃けど内は手つかず秋の庭

(そとはけどうちはてつかずあきのにわ 忠男) 〔季語:秋(秋)〕 自宅の周りの道は、毎朝晩と掃いているので、きれいだ。 自宅の庭は、どうだろうか?植木屋は、毎年暮れに、1回来てくれるだけ。と言う訳で、秋の庭は、草木が伸び放題! ジャングルのよう!

雄大な俳句さがして秋の雲

(ゆうだいなはいくさがしてあきのくも 忠男) 〔季語:秋の雲(秋)〕 秋の雲の自由奔放で雄大な姿を見ていると、私の願いごとなど、小さなことだと気づかされる。 もっと大きく、雄大に、自由自在に、願いごとを広げていけたら良いなあ・・・ 俳句のことだけれ…

喜寿祝い蘭の花届く秋の風

(きじゅいわいらんのはなとどくあきのかぜ 忠男) 〔季語:秋の風(秋)〕 8月22日は、私の誕生日、終戦直後の混乱の中、疎開先の岡山県高梁市で生まれた。77歳、喜寿の祝いで、蘭の花が、届いた。 夜は、妻と食事、コロナ禍で子や孫、友人と会えず!秋の…

新鮮な果物みちる庭の秋

(しんせんなくだものみちるにわのあき 忠男) 〔季語:秋(秋)〕 我が家の庭には、ブルーベリーと葡萄がなって、また、イチヂクもなりそうで、秋を感じる。 食後のデザートに、ブルーベリーと葡萄、なかなか良い感じ、望むなら、柿が実れば・・・欲には、キリ…

朝顔や雨に濡れても笑顔咲く

(あさがおやあめにぬれてもえがおさく 忠男) 〔季語:朝顔(秋)〕 自宅から、横浜線片倉駅へ向かう道に、朝顔の花が咲いている。 小雨が降る中、雨に濡れた朝顔も、なかなか良い感じがする。 悲しみの日さえも、笑顔で生きようとする誰かさんのような・・・

秋の空コロナ禍ない世に高尾山

(あきのそらころなかないよにたかおさん 忠男) 〔季語:秋の空(秋)〕 8月19日(金)お昼過ぎ高尾山へ。 青く広がる秋の空を見ていると 霊気満山高尾山よ、コロナ禍を吹き飛ばしておくれ、世界中から・・・ 今日の秋の空のように青く澄んだ世界に・・・

孫たちに会えぬ日葡萄色づいて

(まごたちにあえぬひぶどういろづいて 忠男) 〔季語:葡萄(秋)〕 コロナ禍が来る前は、毎年、夏休みには、孫たちと海水浴を楽しんだものだ。この3年間は、コロナが怖いので、会えない。我が家の葡萄だなの葡萄は、色づいて、夏休みの終わりを告げているけれ…

神社より帰れば馳走冷えた梨

(じんじゃよりかえればちそうひえたなし 忠男) 〔季語:梨(秋)〕 八王子駅近くの子安神社に、孫のコロナ感染が軽く済むようにお詣り。 暑い日中、歩き疲れて帰ってみれば、親戚の方から冷えた梨、ああ何て美味しいんだろ! 暑い日に、冷えた梨が一番の馳走だ…

ピオーネを植えて膨らむ夢ひとつ

(ぴおおねをうえてふくらむゆめひとつ 忠男) 〔季語:ピオーネ(秋)〕 みなみ野の花屋で買ったピオーネ、見事に、大粒の葡萄がなっている。 無事に育って、来年、葡萄棚に、ピオーネがなって・・・ああ、76歳、今でも、夢が持てるなんて、小さな夢だけれど…

終戦日祈るは三重の山野草

(しゅうせんびいのるはみえのさんやそう 忠男) 〔季語:終戦日(秋)〕 8月15日、終戦記念日、山野草の勉強会で、鷺草があったので、購入した。この鷺草は、三重県が原種。鷺草は、私の大好きな花、季語は夏だが、終戦日の今日は、平和を祈るように咲いてい…

道掃けば台風一過の空青し

(みちはけばたいふういっかのそらあおし 忠男) 〔季語:台風(秋)〕 8月14日、台風8号は、通り過ぎたようだ。 朝いつものように、自宅の周りの道を、掃き掃除。風が強くなかったのか、落ち葉も少ない。空を見上げるとほっとしたような青空が広がって・・・

台風や騒がずさっさと去ってくれ

(たいふうやさわがずさっさとさってくれ 忠男) 〔季語:台風(秋)〕 8月13日昼過ぎまでテレビを見た後、二階のベッドで、カーテン越しに、台風の前の静けさを感じながら、芭蕉の俳句を読み・・・災害をもたらさず、騒がずさっさと去って欲しい、と願いなつ…

台風よ来るなら飛ばしてコロナ禍を

(たいふうよくるならとばしてころなかを 忠男) 〔季語:台風(秋)〕 台風8号が、関東に上陸するようだ。 台風よ、来るなら、コロナ禍を、飛ばして欲しいものだ! もちろん熱中症も! コロナ感染者数も多く、 熱中症にかかる人も多いのだから・・・

夢の日々白桃届く歌姫の

(ゆめのひびはくとうとどくうたひめの 忠男) 〔季語:白桃(秋)〕 ソプラノ歌手として世界的にご活躍をしていらっしゃる森野美咲さんの岡山県のご実家から、白桃が届いた。疎開先の森野家で私は生まれた。故郷の味、白桃、美咲さんの歌声、何て、夢のある日々…

コスモスや忘れさられてなお咲いて

(こすもすやわすれさられてなおさいて 忠男) 〔季語:コスモス(秋)〕 庭には、コスモスが咲いた。前は、もっと、見事な花を咲かせていたような気がする。 バラ、百合、ひまわりに目が行き、忘れさられて・・・それでも、美しく生きよう!と、健気に咲いてい…