2022-02-02から1日間の記事一覧

山茶花やかくれんぼしてほお見せて

(さざんかやかくれんぼしてほおみせて 忠男) 〔季語:山茶花(冬)〕 片倉の自宅から八王子駅に向かう教会の前の道に、山茶花の垣根が続いている。立ち止まって、山茶花の花を探すと、まるで〝かくれんぼ〟しているように葉に見え隠れしているよ。思わず、見つ…

冬晴れや翁の姿ふる柏

(ふゆばれやおきなのすがたふるかしわ 忠男) 〔季語:冬晴れ(冬)〕 家の門を入るとすぐに、柏の木がある。昨夜、芭蕉の“ふる柏”を読み、自宅の柏の木を改めて見ると、確かに、枯れても、葉は、しっかりと、枝にくっついている。人生も、こうありたいなあ!と…

マフラーにマスクアテネの戦士にて

(まふらあにますくあてねのせんしにて 忠男) 〔季語:マフラー、マスク(冬)〕 マフラーを巻いて、マスクして、散歩に出かけた。片倉城跡公園に入るとすぐに、〝アテネの戦士〟像がある。今日は、自分の服装の感じと、像の感じが、何か、似ているように感じて…

オミクロンどこ吹く風か冬こだち

(おみくろんどこふくかぜかふゆこだち 忠男) 〔季語:冬こだち(冬)〕 新型コロナウィルス「オミクロン株」の感染者数が、過去最多を更新し続けている。 そんな中、近くの住吉神社周辺を歩いていると、冬の木々が、凛として立っている、静かに、暖かい春を待…

コロナ禍の友の声聞く冬の朝

(ころなかのとものこえきくふゆのあさ 忠男) 〔季語:冬の朝(冬)〕 コロナ禍で、友人にも会えない。 俳句の良き師で、友人でもある、五十野惇先生から、元気な声で、お電話をいただいた。先生は、色々なコロナ対策をしていらっしゃるよう。茶会もまた、復活…

大根や見え隠れする白さかな

(だいこんやみれかくれするしろさかな 忠男) 〔季語:大根(冬)〕 片倉の自宅から、みなみ野に向かう道に、広い畑がある。冬の畑には、ほとんど何も見えないが、大根だけは、青々と、生い茂っている。その下には、白く立派な大根が、あちらこちらに、見え隠れ…

あぜ道や俳句求めて冬の畑

(あぜみちやはいくもとめてふゆのはた 忠男) 〔季語:冬(冬)〕 八王子市片倉の自宅から、住吉神社回りで、みなみ野へ行く途中に、広い畑がある。 さて、今日の俳句を作ろうと、題材を求めて歩いていると、何もない、ただ真っ直ぐなあぜ道・・・