2021-12-21から1日間の記事一覧

冬紅葉負けるな風に銀閣寺

(ふゆもみじまけるなかぜにぎんかくじ 忠男) 〔季語:冬紅葉(冬)〕 12月17日、孫が、銀閣寺を見たいと言うので、午後3時過ぎ、妻と3人で、銀閣寺に・・・紅葉が、夕暮れの風を浴びてヒラヒラヒラヒラと・・・負けるな風に・・・銀閣寺が、一層綺麗に見…

莫妄想天龍寺の書冬げしき

(まくもうぞうてんりゅうじのしょふゆげしき 忠男) 〔季語:冬げしき(冬)〕 12月18日、妻と孫と天龍寺へ。私は何回目だろうか、寺の掛軸、“莫妄想”(まくもうぞう)の書に、いつも圧倒される。 “妄想すること莫(なか)れ”くだらぬことを考えるな!冬景…

孫と行く雪の金閣薄化粧

(まごといくゆきのきんかくうすげしょう 忠男) 〔季語:雪(冬)〕 12月18日、大学4年生の孫と妻と、金閣寺に(孫が見たことがなく、見たいと言うので)。 朝、雪が降ったようで、私も初めて、雪景色の中の金閣寺を見た。ああ、美しいなあ!孫も感動した…

ケセラセラああ我が姿枯尾花

(けせらせらああわがすがたかれおばな 忠男) 〔季語:枯尾花(冬)〕 片倉から、八王子みなみ野方面に歩いて行くと、枯尾花が、冷たい風をうけて、あなた任せに靡いている。昔聞いた、“ケセラセラ”を思い出したよ!「なるようになる、先のことなど、わからない…

ブルドッグ冬の野原で目立つ顔

(ぶるどっぐふゆののはらでめだつかお 忠男) 〔季語:冬の野原(冬)〕 近くの野原に、犬を連れたお嬢さん、「ブルドッグですか?」「ハイ」。ブルドッグの顔が印象的で、「写真を撮って良いですか?」と聞きたかったが、気後れして、聞けなかった。ああ、聞け…

もしも背が我が妄想や冬景色

(もしもせがわがもうそうやふゆげしき 忠男) 〔季語:冬景色(冬)〕 道に映った長ーい影を見て、もしも、私の背が、高かったなら、もっと、モテただろうに! もっと、成功しただろうに!なーんて、思ってもみたが、木々や落葉たちが、笑っているような気がし…

冬紅葉風と踊るや高尾山

(ふゆもみじかぜとおどるやたかおさん 忠男) 〔季語:冬紅葉(冬)〕 12月9日、高尾山口駅に着いたのは、お昼過ぎ。しばらく歩くと、風に合わせて踊っているような紅葉の葉っぱ、冬の寒さ厳しささえ、踊りにかえて、逞しいなあ! 私は、しばらく、じっと見…

山やそう慈眼寺地蔵冬の月

(さんやそうじげんじじぞうふゆのつき 忠男) 〔季語:冬の月(冬)〕 13日、午後2時から4時まで、近くで、山野草の勉強をした。その帰り道、慈眼寺とお地蔵さんをお参りして・・・ 慈眼寺の真上に、午後4時過ぎだというのに、月がハッキリ見えて感動した…

我が影と住吉神社師走かな

(わがかげとすみよしじんじゃしわすかな 忠男) 〔季語:師走(冬) 一人で、師走の住吉神社をお詣り、他には誰もいない、ああ、私の影が一緒だった。 師走詣で、何か、気持ちは、落ち着いた気がする。 来年こそ、コロナ禍も過ぎ去り、良い年になりますように!

冬木立笑顔見つけた高尾山

(ふゆこだちえがおみつけたたかおさん 忠男) 〔季語:冬木立(冬)〕 12月11日、高尾山へと向かう。天気が良いせいか、多くの人で賑わっている。高尾山駅へと続く木立の道を歩いて行くと、笑顔で話す幸せいっぱいのカップルの姿。私は、一人蕎麦を食べて、…

ツキ頼り我が人生や冬の月

(つきたよりわがじんせいやふゆのつき 忠男) 〔季語:冬の月(冬)〕 76年間、人を頼り、運を頼りに、生きてきた気がする。 教会のクリスマスツリーの空にうっすらと浮かぶ三日月を見て、そんなことを思ったよ。すぐに月は雲に隠れてしまったけれど・・・

冬菊や香り忘れず風の中

(ふゆぎくやかおりわすれずかぜのなか 忠男) 〔季語:冬菊(冬)〕 12月9日、自治会館で行われた山野草研究会に参加した後、自宅から片倉駅まで向かう道に、小さな菊の花、盛りは過ぎてはいるが、冷たい北風の吹く中、香りを忘れずに咲いているよ!私も負け…

若者よ恋せよ紅葉散る前に

(わかものよこいせよもみじちるまえに 忠男) 〔季語:紅葉散る(冬)〕 自宅の庭には紅葉が散って、通りには、銀杏が散っている。 秋には、生き生きとして美しかったが、冬になって散っても、儚い美しさをしみじみと感じる。若者よ、早く恋をしなさい、なー…