2022-03-30から1日間の記事一覧

春風の像と並びて多生の縁

(はるかぜのぞうとならびてたしょうのえん 忠男) 〔季語:春風(春)〕 片倉城跡公園を少し入ると、「春風」の像が立っている。いつか、この像と写真を撮りたいと思っていた。親切そうな女性が、そばを通ったので、写真をお願いした。春風のような女性・・・多…

春嵐ベリーダンスか竹藪も

(はるあらしべりいだんすかたけやぶも 忠男) 〔季語:春嵐(春)〕 春嵐で竹藪が揺れ動いている。昨年末の神社で行われた片山有美子さんのベリーダンスをふと思い出した。自然がベリーダンスを真似ているのか、ベリーダンスが自然を真似ているのか?どちらにし…

春の川えさ譲り合い恋雀

(はるのかわえさゆずりあいこいすずめ 忠男) 〔季語:春の川(春)〕 3月のいつだったか、八王子市片倉町の自宅から、みなみ野に行く道に沿って川が流れている。 恋の季節が始まったのか、雀が・・・ 友人で、アーティストの片山有美子さんに絵を描いていただ…

沈丁花広尾の庭の父までも

(じんちょうげひろおのにわのちちまでも 忠男) 〔季語:沈丁花(春)〕 八王子市片倉町の私の家の沈丁花が、良い香りを、玄関への階段で、庭で漂わせている。 私が育った渋谷区広尾町の我が家の庭の沈丁花を思い出す。匂いを嗅いで満足気な父親の顔までも・・・

春がすみ薄いも濃いも富士の嶺

(はるがすみうすいもこいもふじのみね 忠男) 〔季語:春がすみ(春)〕 3月は、かすみが濃い日も、薄い日もあって、遠くの景色も、日によって微妙に、変化する。 富士山は、見える日も、ほとんど見えない日もあって、楽しい。春霞も、楽しんでいるような気が…

沈丁花一政の書も香るよな

(じんちょうげかずまさのしょもかおるよな 忠男) 〔季語:沈丁花(春)〕 大好きな、画家中川一政の書の掛軸、「習わない書、子どものような無垢な書」。 自由自在で良いな! 今日は、沈丁花の花を置いてみた。 一政の書が、心地よい香りに包まれて・・・